Touch10は、テンキーを使った片手入力方式「TUTかな(テンキー版)」のことで、 TUT-Code のサブセットである「TUTかな」を テンキーにアサインしたものです。 「タッチ10」と呼ぶこともあります。
テンキーを使った片手入力方式に、
日本語入力コンサルタントの増田忠士さんが開発した
「片手チョイ」というものがあります。
日本語入力環境であるCanna に「片手チョイ」をインプリメントしようと思い
ローマ字マスタマイズファイルのtut.pkdef をいじってみましたが、
実際に使ってみるとイロイロと不満がでてきたので、
「片手チョイ」を参考にしてTouch10 なるものを考えてみました。
# 「片手チョイ(TUT-Code版)」といってもいいかもしれませんね。 :-)
「TUTかな」は、「タッチ16」(これはたぶんEPSON の登録商標)とも呼ばれていたように、 16ヶのキーを使って「かな」を入力しますが、 Touch10 は、10ヶのテンキーしか使わないので、 片手で「かな」を入力することができます。 「片手チョイ」同様、1つのキーに2つのコードをアサインしてあるのがミソです。
テンキーを使っているため、TUT-Code とのコード上のバッティングはありません。
また、“濁音キー”のほかに“半濁音キー”を設けているため、
「TUTかな」にある4ストロークの文字もありません。
TUT-Codeと同様にTUT記号キー(第2打目)が設定してあるので、
使用頻度の高い記号類を2ストロークで入力することもできます。
未使用領域に第二のTUT記号キーを設定して2ストロークで入力できる記号を増したり、
動作環境によっては未使用領域に機能キーを設定したりしてもいいでしょう。
7 | 8 | 9 |
4 | 5 | 6 |
1 | 2 | 3 |
0 |
あ | か | ま |
な | た | さ |
は | ら | わ |
や |
ウ | イ | □ |
オ | ア | ▽ |
エ | □ | ▼ |
◇ |
実際には、このようなキーアサインになるので、
「は」を入力するときは「15」と入力することになります。
「ば」を入力するときは「165」
「ぱ」を入力するときは「135」
W | E | R | |
S | D | F | G |
X | C | V |
ま | か | あ | |
さ | た | な | や |
わ | ら | は |
□ | イ | ウ | |
▽ | ア | オ | ◇ |
▼ | □ | エ |
本家の「片手チョイ」同様、、応用型として左手版と右手版もあります。 TUT-Code のコードとバッティングするという問題はありますが、 特に左手版は、マウスを右手に持ったときに重宝するので、 TUT-Code による漢字直接入力に興味のない方(かな漢字変換派)にはお薦めです。
WX2 for Mac用のローマ字カスタマイズ・データ(左手版)、
Canna for UNIX用のローマ字カスタマイズ・データ(テンキー版, 左手版, 右手版)が
Software Utilities にありますので、
興味のある方はぜひ試しみてください。