mock-tut とは、「tut-codeもどき」のことで、 日本語fep の「かな漢字変換」を利用して “擬似的なtut-code入力” [*1]を実現する方法です。 “tutコ−ド + スペースキー(変換キー)”という打鍵によって漢字を直接入力します。
tut-code入力ドライバー等がない環境でも、 ローマ字カスタマイズ[*2]と 辞書登録機能のある日本語fep があれば、 ほどほどに快適なtut-code入力が可能になります。
tut-code の配列にある「tutかな」以外の漢字については、 打鍵数が1つ増えることになりますが、 日本語fep の「変換キー」を「スペース」に設定することで、 「tut記号」は従来通り2打鍵で入力することが可能です[*3]。
「tutかな」は上段、中段しか使っていないので、 ローマ字カスタマイズについては、特に問題はないはずですが、 辞書登録については、日本語fep の制限により「,.;/」などを 「読み」として使用できない場合があります。
wx2 の場合は、software utilities にある 「tut-code入力もどき辞書 ver 2.01」を使用することで、 簡単に「tut-codeもどき」にカスタマイズすることが可能です。 また、これらのデータはテキスト形式になっているため、 他の日本語fep でも有効に利用することができるかもしれません。
「tut-code入力もどき辞書 ver 2.01」に含まれる、 ローマ字カスタマイズ・データ(tut-kana.cfg)と辞書データ(tut_dic2.txt)は 以下のような形式になっています。 「ー」は「tut記号」として辞書データ(kigo_dic.txt)に含まれていますが、 未確定状態で使用すると不都合があるので、 ローマ字カスタマイズ・データの中に 「ー」("-")というコードを追加してあります。
--- tut-kana.cfg ---
#rmj
- = ー
ak = わ
alk = ゎ
di = ち
dk = た
dlk = だ
dldu = づ
--- tut_dic.txt ---[*1]『一太郎でマスターするブラインド・タッチ速習法』
,,"個":単漢字
,."視":単漢字
/e"渋":単漢字
/E"渋":単漢字
ee"結":単漢字
EE"結":単漢字
ebu"滞":単漢字
EBU"滞":単漢字