このドキュメントは、Poqet PC の日本語化についてのFAQ をまとめたもので、 主にNiftyserve のフォーラムfsnote の中の会議室 “パソコン 『パソコン,サブノート,PalmTop』”において やりとりされた情報にもとづいている。
このドキュメントに関する訂正や追加情報がありましたら、 森田祐二< e-mail > までご連絡ください。
【Q】Poqet PC をDOS/C化して日本語を表示することはできますか。
【A】CGAモードにてDOS/C化することができます。
以下のデバイスドライバを使うことで、日本語表示ができるようになります。
ディスプレイドライバ: yadc.exe
フォントドライバ: fontman.exe
その他のドライバ: pansi.sys
実際にボクが使っいるconfig.sys は以下の通りです。
-- config.sys --
FILES=20
BUFFERS=20
device=a:\sys\dbcsdumy.sys
device=a:\sys\fontman.exe -b5 -fa:\sys\fontman.ini -d
device=a:\sys\yadc.exe -jp
device=a:\sys\pansi.sys /k
dbcsdumy.sys は、vz, ches, miel などでの問題を回避するために必要だ。
CGAモードにするには、ホットスタートによる再起動中に[pq]+f3 を 押すのがいいようです。
bmason's Webpage にあるmode.com で画面モードを変更できるはずだが、 ftp して試したところ、旨くいかなかった。
以下の情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。
yadc を使うと、Borland社のエディタ Brief の画面表示が駄目になる。 英語環境では動くので、Display Driver との相性が怪しのだが、 いまのとろこyadc 以外のDisplay Driver の成功例はなし。
ちなみに、8086 で使える FEP には以下のものがあるようです。 VJEβ, EGBridge, WordPorfect 2.05/J付属のFEP
以下の情報は、 野口さん< e-mail > より提供されたものです。 WXP、VJE、については、メモリ上に読み込まれることは確かです。 前者はDOS3.1、後者はDR DOS3、で使えるFEPなので、 キーカスタマイズさえ可能なら、使えるかもしれません。 Niftyserve にある“WXP をDOS/V で使用可能にするためのプログラム” を用いてみましたたが、Poqet では起動できませんした。 これは、起動キーを[ Alt + ~ ] 、[右Alt] に変更するものです。 WXP をV-Text に対応させるためのパッチもアップされているようです。 WXP(J-3100用)、VJE(Ver.2.5 for Micro Book) を試しましたが、 導入は出来るものの、起動キーの問題で使えないようです。
【Q】英語環境で日本語の入力をすることはできますか。
【A】日本語エディタ「PED」を使うと英語環境でもかな漢字変換を使った
日本語文章の入力が可能です。
PED は、柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏が作成した Psion3a 用日本語エディタ「JEdit」を Madame Fatale さんがPoqet PC に移植したものです。
PoqetPC用日本語エディタ「PED」
所在:Niftyserve FSNOTE LIB2 #278 PEDP0108.LZH
PED は、14dotフォント「FONT.14」と かな漢字変換用辞書ファイル「JISYO.DIC」を使用しますが、 これは共にHP95LX用日本語エディタ「jmemo」用として開発されたものです。
「JISYO.DIC」には、フルセットのラージ辞書「JISYO_L」と サブセットのミディアム辞書「JISYO_M」があります。
【Q】yadc で使うことのできるフォントにはどのようなものがありますか。
【A】fontman で使用することができるものならok です。
具体的には、「恵梨沙フォント」「fontx2 フォント」「font.14 フォント」
などです。
「PC Wave94年12月号」の「謎パー特集」でも紹介されていた12dotフォ ント「要町」です。細身のタイプフェイスがなかなか素敵。 :-)
FONTX.SYS用12dot漢字FONT
所在:Niftyserve FPCUPRO LIB7 #63 KANAME.LZH
「要町」差し換えキット
所在:Niftyserve FPCUPRO LIB7 #67 SASHIKAE.LZH
SASHIKAE.LZH は、「要町」フォントの中のひらがなとカタカナを「日 比谷計画」のフォントに差し換えるセットで、フォントと差換え用のツ ールからなります。
同梱されているフォントは、以下のものです。
GINZA04 .F12(平木氏制作)銀座ひらがな
HIBIYA04.F12(平木氏制作)日比谷ひらがな
HIBIYA05.F12(平木氏制作)日比谷カタカナ
TURA04 .F12(平木氏制作)貫之ひらがな
「日比谷ひらがな」と「日比谷カタカナ」は、 明朝風のタイプフェイスが、重厚な雰囲気をかもしだしている。
「要町」は、14dotフォントと同じような細みのタイプフェイスです。 デフォルトのyadc.ini だと、
yadc @15_1とやって15行表示で行間を1dot に設定するのがお奨めです。
11dot のボールド書体。 Poqet PC の画面だとHP200LX と違って、マッチングがあまり良くないが、 電車の中などのように照明の暗いところでは、見易いので重宝する。
SBCS 8x11, DBCS 16x11 というフォントなので、 デフォルトのyadc.ini だと、
yadc @16_1とやって16行表示で行間を1dot に設定するのがお奨めです。
【Q】日本語FEP を使うことはできますか。
【A】現在のところ、「鳳」「EGBridge Ver3.11」「ATOK8 Ver1.0」の使用実績があります。
「かぜ」互換の単漢字変換をサポートする。 仮想鍵盤を使ったユニークな漢字の選択方法が特徴。
ASCIIキーボードだと、変換キーの割当てに工夫が必要。
いろいろと試してみましたが、 101キーボードのように「変換」「無変換」がない場合のキーアサインとして 次のようなものに落ち着きました。
1) ひらがな変換 ^M or Return 000d
2) カタカナ変換 ^I or Tab 0009
3) 英字全角変換 Shift + Return f80d
5) 英字半角変換 Ctrl + Space f920
A) 半角空白 Space 0020
B) 全角空白 Shift+Space f820
E) 「鳳」の起動 Ctrl+Space f920
オプションは、
/k1000d/k20009/k3f80d/k5f920/ka0020/kbf820/kef920となります。
かな変換、カナ変換、英字半角変換のキーアサインを、 Ctrl-u, Ctrl-i, Ctrl-p などに変更しようと思ったのですが、 仕様としてCtrl-i 以外は不可能でした。
mnfer.sys が必要。あと、PM がdisable になるという問題あり。
mnfer は、Software Utilities for Poqet PC <
page
> にあります。
PC-Wave に載った波多利郎 さんの以下の記事が参考になります。
以下のATOK8 に関する情報は、 野口さん< e-mail > より提供されたものです。
使用したATOK は「ATOK8 Ver1.0/R1 for J-3100」というもので、 J-3100版「一太郎V5」に附属しているものを使いました。 ATOK8 の辞書は大きすぎてSRAMカードには収まらないので ATOK7 のものを使います。(Dynabook 486EZ のROM辞書であるATOK7RS.DIC)
ROM辞書は学習や登録ができませんが、 本来の辞書を使えば利用範囲が増えるかもしれません。 なお、同時に単漢字変換用辞書(ATOK8TKJ.DIC)を登録すると、 途中でハングアップするようです。
また、ATOK8 は起動キーのカスタマイズが可能なので、 [Alt]+[Space] に設定しています。
EGBridge と違い、V-textにも対応しているので、 11dot,16dot表示でも問題なく[あ連漢] が表示されます。
EGBridge は25行画面に固定されているため、 使えるフォントは8dot に、ビデオモードは03h に固定しなければなりませんが、 ATOK8 は行数に関係なく、画面右下に[あ連漢]が表示され、 変換候補の一覧も現れます。
また、エコーモードも可能なので、直接入力画面での変換が可能です。 ビデオモードも70h で良いので、行間の設定が可能で、 見やすい画面を作ることができます。
旧Dynabook のOS はDOS3.1 なので、$IAS.SYS、KKCFUNC.SYS が使えません。 その状態でも使用可能であるなら、DOS3.3 でも使用できるのではないかと 試してみました。
最大の欠点は、VZが使えないことです。 ATOK のメモリ消費が大きくフリー空間が200kb程度になってしまいます。 VZ を起動しようとすると「メモリが足りない」と表示され コマンドプロンプトに戻ってしまいます。 小さなテキストエディタが必須でしょう。 (TE と NEED についは動作を確認しています)
また、一度漢字変換の誤動作が見られました(「野」が「透」になった)。 Poqet のPM との相性は不明ですが、 解除しておいた方が変換が高速になるようです。
-- config.sys --
files=20
buffers=20
fcbs=1
shell=c:\command.com /e:512 /p
device=a:\dosc\dbcsdumy.sys
device=a:\dosc\fontman.exe -b5 -fa:\dosc\fontman.ini -d
device=a:\dosc\yadc.exe -b+ -bd -v70 -h11
device=a:\dosc\pansi.sys /k
device=a:\dosc\mnfer.sys
device=a:\ATOK8A.SYS /UCF=a:\ATOK8.UCF
device=a:\ATOK8B.SYS
stacks=0,0
WX2+ v2.0/2.56 は、8086では動かない。
この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。
setvar/86 を使ってIBM DOS J5.0/Vに付属しているものを試したが、 $ias.sys を要求してくる。(手元にあるものを全て試したのですが全部玉砕)
IBMMKKV.EXE 自体は186コードを使ってないので 86 でも動くようだ。
この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。
OAKVの組み込みには kkcfunc.sysが必要だが、この kkcfunc.sysの ロードそのものができない。kkcfake だとハングする。 setver/86 でごまかして kkcfunc する方法はまだテストしていない。
この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。
Compaq MS-DOS 5.0J/V の中にあったVJEβv3.0 を試してみる。 8086で使えるのは v2.5だとの事だが、ロードはできた。
Poqetには右ALTキーがないので、FEPを起動する事ができない。
この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。
【Q】英語環境で日本語の入力をすることはできますか?
【A】 日本語エディタ「kmemo」を使うと英語環境でもかな漢字変換を使った
日本語文章の入力が可能です。
vz やnitv のように、mnfer.sys をロードしておかないと キー入力関係が全滅です。
ファンクションキー回りは、動作しないものがありますが、 "Help"と"Split"以外は動作するので、実用上問題はありません。
INSキーは、kmemo.iniのデフォルト設定では効きませんでしたが、46行目を以下の ように変更すれば動作するようになります。
(変更前)K=52E0,C800 (変更後)K=5200,C800