日本語化について

[Poqet PC]

このドキュメントは、Poqet PC の日本語化についてのFAQ をまとめたもので、 主にNiftyserve のフォーラムfsnote の中の会議室 “パソコン 『パソコン,サブノート,PalmTop』”において やりとりされた情報にもとづいている。

このドキュメントに関する訂正や追加情報がありましたら、 森田祐二< e-mail > までご連絡ください。

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<Subject> DOS/Cによる日本語化
<Item> FONTMAN, YADC, PANSI
<Date> 1996/11/27
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【Q】Poqet PC をDOS/C化して日本語を表示することはできますか。
【A】CGAモードにてDOS/C化することができます。

以下のデバイスドライバを使うことで、日本語表示ができるようになります。

ディスプレイドライバ: yadc.exe
フォントドライバ: fontman.exe
その他のドライバ: pansi.sys

実際にボクが使っいるconfig.sys は以下の通りです。

-- config.sys --
FILES=20
BUFFERS=20
device=a:\sys\dbcsdumy.sys
device=a:\sys\fontman.exe -b5 -fa:\sys\fontman.ini -d
device=a:\sys\yadc.exe -jp
device=a:\sys\pansi.sys /k

dbcsdumy.sys は、vz, ches, miel などでの問題を回避するために必要だ。

CGAモードにするには、ホットスタートによる再起動中に[pq]+f3 を 押すのがいいようです。

bmason's Webpage にあるmode.com で画面モードを変更できるはずだが、 ftp して試したところ、旨くいかなかった。

以下の情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。

yadc を使うと、Borland社のエディタ Brief の画面表示が駄目になる。 英語環境では動くので、Display Driver との相性が怪しのだが、 いまのとろこyadc 以外のDisplay Driver の成功例はなし。

ちなみに、8086 で使える FEP には以下のものがあるようです。 VJEβ, EGBridge, WordPorfect 2.05/J付属のFEP

以下の情報は、 野口さん< e-mail > より提供されたものです。 WXP、VJE、については、メモリ上に読み込まれることは確かです。 前者はDOS3.1、後者はDR DOS3、で使えるFEPなので、 キーカスタマイズさえ可能なら、使えるかもしれません。 Niftyserve にある“WXP をDOS/V で使用可能にするためのプログラム” を用いてみましたたが、Poqet では起動できませんした。 これは、起動キーを[ Alt + ~ ] 、[右Alt] に変更するものです。 WXP をV-Text に対応させるためのパッチもアップされているようです。 WXP(J-3100用)、VJE(Ver.2.5 for Micro Book) を試しましたが、 導入は出来るものの、起動キーの問題で使えないようです。


<Subject> PEDによる日本語化
<Item> PED, JEdit, jmemo
<Date> 1996/11/27

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【Q】英語環境で日本語の入力をすることはできますか。
【A】日本語エディタ「PED」を使うと英語環境でもかな漢字変換を使った 日本語文章の入力が可能です。

PED は、柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏が作成した Psion3a 用日本語エディタ「JEdit」を Madame Fatale さんがPoqet PC に移植したものです。

PoqetPC用日本語エディタ「PED」
所在:Niftyserve FSNOTE LIB2 #278 PEDP0108.LZH

PED は、14dotフォント「FONT.14」と かな漢字変換用辞書ファイル「JISYO.DIC」を使用しますが、 これは共にHP95LX用日本語エディタ「jmemo」用として開発されたものです。

「JISYO.DIC」には、フルセットのラージ辞書「JISYO_L」と サブセットのミディアム辞書「JISYO_M」があります。


<Subject> 日本語フォントについて
<Item> FONTMAN, YADC, PANSI
<Date> 1997/01/03

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【Q】yadc で使うことのできるフォントにはどのようなものがありますか。
【A】fontman で使用することができるものならok です。

具体的には、「恵梨沙フォント」「fontx2 フォント」「font.14 フォント」 などです。

●「要町」

「PC Wave94年12月号」の「謎パー特集」でも紹介されていた12dotフォ ント「要町」です。細身のタイプフェイスがなかなか素敵。 :-)

FONTX.SYS用12dot漢字FONT
所在:Niftyserve FPCUPRO LIB7 #63 KANAME.LZH
「要町」差し換えキット
所在:Niftyserve FPCUPRO LIB7 #67 SASHIKAE.LZH

SASHIKAE.LZH は、「要町」フォントの中のひらがなとカタカナを「日 比谷計画」のフォントに差し換えるセットで、フォントと差換え用のツ ールからなります。

同梱されているフォントは、以下のものです。

GINZA04 .F12(平木氏制作)銀座ひらがな
HIBIYA04.F12(平木氏制作)日比谷ひらがな
HIBIYA05.F12(平木氏制作)日比谷カタカナ
TURA04 .F12(平木氏制作)貫之ひらがな

「日比谷ひらがな」と「日比谷カタカナ」は、 明朝風のタイプフェイスが、重厚な雰囲気をかもしだしている。

「要町」は、14dotフォントと同じような細みのタイプフェイスです。 デフォルトのyadc.ini だと、

yadc @15_1
とやって15行表示で行間を1dot に設定するのがお奨めです。

●「赤城フォント」

11dot のボールド書体。 Poqet PC の画面だとHP200LX と違って、マッチングがあまり良くないが、 電車の中などのように照明の暗いところでは、見易いので重宝する。

SBCS 8x11, DBCS 16x11 というフォントなので、 デフォルトのyadc.ini だと、

yadc @16_1
とやって16行表示で行間を1dot に設定するのがお奨めです。
<Subject> 日本語FEP について
<Item> FEP, Otri, WX2+, IBM-MKK, OAKV, VJEβ
<Date> 1997/01/04

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【Q】日本語FEP を使うことはできますか。
【A】現在のところ、「鳳」「EGBridge Ver3.11」「ATOK8 Ver1.0」の使用実績があります。

●「鳳」(おおとり)

「かぜ」互換の単漢字変換をサポートする。 仮想鍵盤を使ったユニークな漢字の選択方法が特徴。

ASCIIキーボードだと、変換キーの割当てに工夫が必要。

いろいろと試してみましたが、 101キーボードのように「変換」「無変換」がない場合のキーアサインとして 次のようなものに落ち着きました。

1) ひらがな変換  ^M or Return 000d
2) カタカナ変換  ^I or Tab 0009
3) 英字全角変換  Shift + Return f80d
5) 英字半角変換  Ctrl + Space f920
A) 半角空白    Space 0020
B) 全角空白    Shift+Space f820
E) 「鳳」の起動  Ctrl+Space f920

オプションは、

/k1000d/k20009/k3f80d/k5f920/ka0020/kbf820/kef920
となります。

かな変換、カナ変換、英字半角変換のキーアサインを、 Ctrl-u, Ctrl-i, Ctrl-p などに変更しようと思ったのですが、 仕様としてCtrl-i 以外は不可能でした。

mnfer.sys が必要。あと、PM がdisable になるという問題あり。
mnfer は、Software Utilities for Poqet PC < page > にあります。

●EGBridge Ver3.11

PC-Wave に載った波多利郎 さんの以下の記事が参考になります。

PC-Wave 1997年6月号, 波多利郎のFunky Goods, 課外講義・第一時限 まだあった、最後の(?)謎パー機「SHARP PC-3000」の復活!.
日本語FEP「EGBridge Ver.3.11」、remapegb.com で「EGBridge」の起動キーを変更する。
PC-Wave 1997年6月号, 波多利郎のFunky Goods, 課外講義・第二時限 「Poqet PC」で動作する日本語FEP は「鳳」以外にもあった!.
日本語FEP「EGBridge Ver3.11」、remapegb.com で「EGBridge」の起動キーを変更する。

●ATOK8 Ver1.0

以下のATOK8 に関する情報は、 野口さん< e-mail > より提供されたものです。

使用したATOK は「ATOK8 Ver1.0/R1 for J-3100」というもので、 J-3100版「一太郎V5」に附属しているものを使いました。 ATOK8 の辞書は大きすぎてSRAMカードには収まらないので ATOK7 のものを使います。(Dynabook 486EZ のROM辞書であるATOK7RS.DIC)

ROM辞書は学習や登録ができませんが、 本来の辞書を使えば利用範囲が増えるかもしれません。 なお、同時に単漢字変換用辞書(ATOK8TKJ.DIC)を登録すると、 途中でハングアップするようです。

また、ATOK8 は起動キーのカスタマイズが可能なので、 [Alt]+[Space] に設定しています。

EGBridge と違い、V-textにも対応しているので、 11dot,16dot表示でも問題なく[あ連漢] が表示されます。

EGBridge は25行画面に固定されているため、 使えるフォントは8dot に、ビデオモードは03h に固定しなければなりませんが、 ATOK8 は行数に関係なく、画面右下に[あ連漢]が表示され、 変換候補の一覧も現れます。

また、エコーモードも可能なので、直接入力画面での変換が可能です。 ビデオモードも70h で良いので、行間の設定が可能で、 見やすい画面を作ることができます。

旧Dynabook のOS はDOS3.1 なので、$IAS.SYS、KKCFUNC.SYS が使えません。 その状態でも使用可能であるなら、DOS3.3 でも使用できるのではないかと 試してみました。

最大の欠点は、VZが使えないことです。 ATOK のメモリ消費が大きくフリー空間が200kb程度になってしまいます。 VZ を起動しようとすると「メモリが足りない」と表示され コマンドプロンプトに戻ってしまいます。 小さなテキストエディタが必須でしょう。 (TE と NEED についは動作を確認しています)

また、一度漢字変換の誤動作が見られました(「野」が「透」になった)。 Poqet のPM との相性は不明ですが、 解除しておいた方が変換が高速になるようです。

-- config.sys --
files=20
buffers=20
fcbs=1
shell=c:\command.com /e:512 /p
device=a:\dosc\dbcsdumy.sys
device=a:\dosc\fontman.exe -b5 -fa:\dosc\fontman.ini -d
device=a:\dosc\yadc.exe -b+ -bd -v70 -h11
device=a:\dosc\pansi.sys /k
device=a:\dosc\mnfer.sys
device=a:\ATOK8A.SYS /UCF=a:\ATOK8.UCF
device=a:\ATOK8B.SYS
stacks=0,0

●WX2+

WX2+ v2.0/2.56 は、8086では動かない。

この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。

●IBM-MKK

setvar/86 を使ってIBM DOS J5.0/Vに付属しているものを試したが、 $ias.sys を要求してくる。(手元にあるものを全て試したのですが全部玉砕)

IBMMKKV.EXE 自体は186コードを使ってないので 86 でも動くようだ。

この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。

●OAKV

OAKVの組み込みには kkcfunc.sysが必要だが、この kkcfunc.sysの ロードそのものができない。kkcfake だとハングする。 setver/86 でごまかして kkcfunc する方法はまだテストしていない。

この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。

●VJEβv3.0

Compaq MS-DOS 5.0J/V の中にあったVJEβv3.0 を試してみる。 8086で使えるのは v2.5だとの事だが、ロードはできた。

Poqetには右ALTキーがないので、FEPを起動する事ができない。

この情報は、 Star Boze さん< e-mail > より提供されたものです。


<Subject> kmemo による日本語化
<Item> kmemo
<Date> 1997/01/03

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【Q】英語環境で日本語の入力をすることはできますか?

【A】 日本語エディタ「kmemo」を使うと英語環境でもかな漢字変換を使った 日本語文章の入力が可能です。

vz やnitv のように、mnfer.sys をロードしておかないと キー入力関係が全滅です。

ファンクションキー回りは、動作しないものがありますが、 "Help"と"Split"以外は動作するので、実用上問題はありません。

INSキーは、kmemo.iniのデフォルト設定では効きませんでしたが、46行目を以下の ように変更すれば動作するようになります。

(変更前)K=52E0,C800 (変更後)K=5200,C800

森田祐二 < e-mail: webmaster@gar.sakura.ne.jp >
Last modified: Apr 4, 1999